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スタートレック・ファーストコンタクト(2)

130712st8fc2130712st8fc3スター・トレック/ファースト・コンタクト」の記事。
あらすじにつづいて、こちらは感想など。

(写真は、営団地下鉄(現・東京メトロ)タイアップ広告のハガキと、劇場チラシ)

●公開当時の状況

前作(ジェネレーションズ)から1年半後の、1997年春。
今回もアスキー系の雑誌の試写会があって、応募して当選して観に行っている。
それとは別に封切り後に映画館へ観に行って、劇場パンフレットを買っている。

スタートレック映画は、しばしば第一印象はあんまりいいものではないけど。本作は、初見からひっじょーにおもしろく観ることができた。
映画のノベライズ本も読み、サウンドラックCDもよく聞いた(わりとさいきん、2枚組リミテッド・エディションも出た。そっちはわたしはもってない)。

本作は1996年公開なので、関連するTVシリーズはいずれも未見だった(CS契約は2003年)。それでも、じゅうぶんおもしろかった。

●その後

映画本編のLD版は、出てすぐに購入。何回か視聴ののち、引越しで手放す。

DVDは、2007年のこのとき4作セットで購入。本編も特典も何回かみている。

さいきんブルーレイの10作セットも購入。
つい先日、HDの高精細画面で観ることができ、新規の音声特典も聞いた。

●感想

前作(ジェネレーションズ)は、説明不足や唐突感でいっぱいだったけど。
本作は、そんな感じはない。
熱くてロマッチックで劇的なドラマが、テンポよくポンポンと展開される。
話もおもしろくてアクション満載な一本。

中盤以降は、宇宙がわと地上がわのドラマが平行して描かれる。
宇宙がわの張りつめた緊迫した話と、地上がわの肩の力を抜いたリラックスした話とが交互になってるので、緊張と弛緩のリズムをうんでて、ここちいい。

ファースト・コンタクト・テーマといえば、SF小説の定番。
「そのとき歴史は動いた」あるいは「まんが初めて物語」のスタートレック版…という感じで、スタートレックの劇中の歴史上の最重要イベントの真相が語られる。

のちに、この21世紀の話と23世紀の話(宇宙大作戦)の間をうめる22世紀の話(エンタープライズ)が作られるきっかけにもなった、重要なエピソード。

SF映画/宇宙映画の華は、船外活動。と、わたしはつねづね書いている。
本作も、TMP1(最初のスタートレック映画)同様、船外活動のシーンが登場する。それも、こちらは手に汗握るアクションシーン。

戦争のための大量破壊兵器を転用して、人類の未来を拓く…というポジティブなひねりがあって、ひじょうにいい。

●キャスト/キャラクター

主役/レギュラー陣は「新スタートレック」の面々。気心が知れている感じが、とてもいい。
特別ゲストとして、「宇宙大作戦」に出た伝説の偉人ゼフラム・コクレーンその人が登場(役者は別人だけど)。
「ディープスペース・ナイン」からは、そちらに異動してたウォーフ少佐とその船ディファイアントが参戦。
「ボイジャー」からはホログラム・ドクター。
…と、複数のシリーズのキャラクターがクロスオーバー的に登場するのも本作の特色。
知らないひとには知らなくてもいいけど、知ってるひとはより楽しめる。

今回コクレーンを演じるゲストスターは、「ベイブ」で農場主を演ったジェイムズ・クロムウェル
「ディープ・インパクト」「アイ・ロボット」「スパイダーマン3」など端役が多いひとだけど。今回はほぼ主役。歴史上の偉人ながら、酒と女と金とロックンロールが好きなおっさん…を怪演してる。

ボーグたちも、クイーンも、データもいい。もちろんピカード&リリーもいい。

●メカニック

ワープ船〈フェニックス〉が、いい。
ほとんど全編を通して、格納庫におさまっていて。さいごに、華々しく離床して下段ロケットとフェアリング(おおい)を切り離して、ワープナセルを展開する…あたり、観ていてただただ気持ちいい。
ナセルが宇宙大作戦の旧エンタープライズっぽいのもいい。コクピットが狭っくるしいのも、いい。
もし帰還プロセスも描かれていたら、なおいい(後述)。

新型のソベリン級宇宙船〈エンタープライズE〉もスマートでかっこいい。

●スタッフ

監督は、ジョナサン・フレイクス。新スタートレックではライカー副長役。かつ演出も手がけた経験がある。今回が映画初監督。テレビ出身らしく長い内容を尺を短くまとめてる。

映画畑の監督は、長めに撮っておいて編集でばさばさ切る。それってもったいないし、キャストにもファンにも失礼だ。
フレイクスはTV畑の監督だからか、無駄がまったくない。ぜんたいがスマートにしあがっている。
DVDの映像特典に「削除されたシーン」がないのだが、ほんらいはないのが正しい。
セリフや説明も多すぎず少なすぎず、ちょうどいい。

音楽は、重鎮ジェリー・ゴールドスミス。息子のジュエル・ゴールドスミスが追加音楽を作曲。

劇中コックレインが大音量で聴くロックとして、「魔法のじゅうたんに乗って」(ステッペン・ウルフ)と「ウービィ・ドゥービィ」(ロイ・オービソン)が使われている。

●まとめ

スタートレック映画11本のうち、TMP1に次いでわたしが好きなのが、このファーストコンタクト。

わたしがほぼ手ばなしでほめられる作品は、ひじょうに少ない。本作は、その中に含まれるとても希有な一作。

●描かれなかった再突入

もし、できることなら。
宇宙旅行の帰路、大気圏再突入~着地まで、描いてくれたら、なおよかった。
多段式ロケットを使ったのと同程度の技術水準と考えれば。
ワープエンジンを含む後部の機械船を切り離し、前部の指令船を再突入カプセルにして、さいごはパラシュートで海に落ちる、というのが現実的だろうねぇ。
(シャトル・オービターのような主翼や尾翼はみあたらないので、滑走路に水平に降りて車輪で着地…とは考えにくい)
そのへんまで描いてくれたら、さらによかったな~。

(本作の小説の記事はこちら。次作(叛乱)の記事はこちら

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